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2021年8月18日
茶の脈動
植物である茶樹が過度に生長をしいられるプロセスの中で、 たえず緊張している状態で息切れを繰り返し過ごしていれば、 その脈動は乱れ、呼吸は激しく、氣韵の波は失われてしまう。 植物にも休息と傷を癒やす時の流れが無くてはならないもの、...


2021年8月10日
ひと杯の風景
そのお茶のことを話すだけで 心の中に温もりが生まれる その茶湯と息を合わせるだけで 心の中が静けさで満たされていく 「あ、やっぱり」 ちゃんと熟したものを ちゃんと終わらせていくような 自然の命と人の気配を宿している 太陽と月の氣 山や水のめぐみ 空と風の色 草木の匂い...


2021年8月3日
茶韵
深い息をして鼻腔の中へ ゆっくりと氣流を起こし 香氣の螺旋が一層の膜を描き 広がり立ちゆくのを待って ふくんだひと口に寄せる波は 喉の奥よりまた口腔に戯れる すっと触れる氣配と感情 その繊細に茶の美はひらく。 香り、味わい、 それは単一なものではなくして...


2021年5月31日
サイトが新しくなりました
今ここにある瞬間へ 純粋であること 純粋って自由ってこと 自由でいるって 勇気のいること 勇気がいるっていうのは 傷つくかもしれないから 淋しくなるかもしれないから 間違うなんてないけれど 間違うかもしれないから それでも私たちは自由を選ぶって 決めている 決まっている...


2021年4月9日
得心器,淹心也然
柔らかな心の想いは 手指に触れる振動の 微かニュアンスのままに 水へ匂い立ち その息溶け合う素湯の 肌理こまやかな姿かたちに露わる - 清末 六如茶壷 作者の心の躍動を尋ねて氣と繋がる事 淹れる人の心が生きていることも然り 李 拝


2021年2月18日
'on falling
おはようございます - 茶、一席 朝の準備は お一人のため 自分のために 今、尽くせる心を整えることから 訪ねてこられる方が ひととき無事に ありのままの心地で 過ごせるように いつもありのままの心へ 繋がることができていたなら いいのだけれど...


2021年2月14日
飾らない理由
茶席には その日その茶に 必要のお道具だけを用意します ただ清淡とし 見える世界が窮屈にならず 空白に淹れる人の心が広がり 静寧であるように ・ ・ ひと杯の茶湯を無垢に汲みとり 風の流れるような心地で過ごされる人 わたしから語ることなくとも...


2021年2月9日
かみ
間借りの一室を やっぱりふと 思い立つままに かみで整えました 手で漉かれたかみ 植物の繊維の絡まる 間と間に 生まれている呼吸 ・ ひとりの静寂をつくり その呼吸を眺めているのも好き ・ 呼吸には 心があらわれるといふから 肌のささやかな感触が 心の落ちついた一瞬に...


2021年2月2日
場を整える
朝の自然の光と闇 その美しさと心を向かい合わせ 手を清めて穏やかになり 息を深く耳をすませて 古樹と鉱物の熟した その香煙のなりゆきへ 祈りの詞を奏上します。 素心の氣が茶湯へ映るように 唯 わたしを愛おしむように 日々、場を整えています。 ご来室くださる皆様へ...


2021年1月19日
茶、一席
心が静けさへむかい 茶湯の温もりが空白を染めて 人がふうと嫋やかに息をして 愛おしさに包まれている。 その美しいお姿と 出逢わせていただく時間は わたしの倖せです。 - 茶、一席 茶室 李舟 / 毎月十一日より二十日の朝・昼・夕の茶席(日.祝日は除く)はこちらよりメールにて...


2021年1月17日
お知らせ
茶室の入り口に 看板を立てないお約束があるので 開室の折には門扉の支柱へ 茶壷を置いています 小さな目印ですが 見つけてくださいますように そこから階段をあがり 大きな木製の扉を開いてお入りください 扉を開かずに過ぎて お庭から茶室を覗くもおもしろし いまここが...


2021年1月15日
茶湯の中の水の気配
美味しい茶湯には 水の気配があり 淡く深く その余韵は長い - 目を閉じて 淡く深く息をして 体を流れる水と共に 魂を歩かせてみる 胸を撫でる風の匂ひ 指先に触れる小さな音のふるえ 浮かぶ雨の温もり 森の奥に息づく土の潤い 眠りを誘う花蜜の甘やかさ 静けさの中で...


2021年1月8日
新春のお祝いを申し上げます
しばらくの間 ふいに消えていたもの 終えていくものと向かい合うために 久しぶりに先生を訪ねました。 手渡され口に含んだ一杯は 頑なの腹の底まで届いて ふかふかした土の中のような 深い息をしているものでした。 正しい茶湯は 人を掬い 本来という存在は 全てを潤わせます。...


2020年12月15日
淡いの陰陽
何もないような空白に 呼吸を聴いて ゆらゆらとする それが何処へつながっているのか 予測もつかないけれど 少し また少しと近づいていく 淡いのなかに 陰陽を映す茶水 生まれる煌めきの余白 それが消えたあとの韵き 想像しているよりも 内がわは広くて其処は深い...


2020年11月28日
茶に降る時間
灯し火色の湯を口に含み ふっと浮き立ち ふと目を閉じて 優しげに蜜色の息を吐く 匂ひは名残に沁みて 心(喉韵)は静かに開かれていく 'on falling 茶、一席 − あたたかな部屋 優しい言葉 傍らにいつもある本 大切にしている言葉 健やかな食事 満ちている茶湯...


2020年11月21日
新しい扉
鹿児島の桜島が大きく見えるファクトリーホステルで滞在制作をされているOoka氏の同ファクトリーギャラリーに於いての展示:「わたしのゴースト、アグン山の身体」のなか、同氏の描かれた絵にこの時だけの桜島火口辺りから昇る太陽の光が照らされる、その明け方の瞬間からゆっくりと流れてい...


2020年11月14日
日日'on reading 茶を読む
11月の'on reading「茶を読む」へ新しく扉を開いてくださる人がいました。 「お茶を知らなくてどうかしらと思っていたけれど、来てみたら何も知らなくて良いんだってわかりました。」と微笑まれてお茶を交わし、ふうと緊張の溶けていかれたこと、嬉しかったです。...


2020年11月2日
新しい茶室(つちむろ)
新しい茶室(つちむろ)を開きました。 落葉する木立のあるお庭を眺める一室に 私自身ほうっと安らかな心地で過ごせています。 これよりも円満を祈り茶を学び淹れてまいります。 いつでもどうぞ室寄りをお待ちしています。 感謝 安 拝
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