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新春のお祝いを申し上げます


しばらくの間

ふいに消えていたもの

終えていくものと向かい合うために

久しぶりに先生を訪ねました。


手渡され口に含んだ一杯は

頑なの腹の底まで届いて

ふかふかした土の中のような

深い息をしているものでした。


正しい茶湯は

人を掬い

本来という存在は

全てを潤わせます。


茶の命

その存在に宿る

豊かさや

満ちているものを

改めて大切にしたいと

感じています。


新しい気持ちをひとつ

またひとつとして重ねて

わたしの茶席が

お茶と人の心の働きを

優しく結ぶ

心の通う場となりますように。


今この世界を通して

出会える皆さまへ

心より感謝を祈ります。


李 拝

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