top of page
検索


2018年5月2日
西双版納-千粁-昆明
今千年を超えて、育まれた自然と共生している 植物としての茶樹。 見えないものに素直になると、 記憶は体を癒やし心の健やかさを呼び覚ます。 どこかでひと杯の茶湯に出合ったなら、ふうと 息を吐いて、飾りなくお話してみてほしい。 -...


2018年4月1日
on reading'静+開
人は見やすかったり、 聴きやすかったりするものに、 傾いていくならいがある。 でも、見にくいから見ようとする、 聴きにくいから聴こうとする、 そんな瞬間に 自分の内側を感じ取ることが できるのかもしれない。 カレンダーの余白に、 書き誌しておいた蓮さんの声。 沈黙は、...


2018年2月4日
on reading'静+座
自身品位与美感的茶道具 使う手の挙措に見る、 道具に命をさずける型のない動き。 たよるべき術のそれらしさや 美しさからも解き放たれる人の その作為のないところに ただ物の自然は生まれる。 間と、茶と、人の、息を追い、 その揺れに触れたあとの静かを 丁寧に感じとる。 −...


2018年1月10日
静正
新年快乐。 年の始まりを 安らかへと尽くし、 その静けさで淹れる茶湯をみつめる。 上質なお茶の美味しさは、 清らかな水のように身体へ溶けて、 お腹の底までぐっと届く。 巡る茶湯の温かさや その温かさが余韻に深くなる杯を 幾度も交わしながら、 互いの心へ近づき響いていくもの。...


2017年12月31日
ありがとうございました。
2017年の茶小屋、本日仕舞いました。 この一年の間には、ご縁を多くいただきました。 ありがとうございます。 ここまでやってこれた、と これまで続けてきて良かった、と 続けてこれたことはご縁を繋いでくださる皆さまのお心に支えていただいているからこそ、と感謝のひと息をつき、...


2017年12月4日
on reading'吹韻
初冬に吹き寄せられた 枯れ葉のような姿かたち。 かさかさと動くかすかなもの気 近づけばその粒子は圧さがれて遠ざかる。 少しのハク(白)をおくとその音は リズムを奏で心を打つ韻びきにかさなる。 厳しくも安らかな風の振るえ 変化し続ける一瞬を迎え入れる時間。 お茶を読む。 –...


2017年11月8日
六如
清代から現代へ、現代からわたしへ。 ふいに受け継いだ手のひらにおさまるほどの 小さな茶壺。 今では忘れられた技工に具わる精神性は高く、 それは’六如 というもの。 手を伸ばし扱おうとして遠ざかる、 力気と秀気の妙は遥かにあり、 六如の意味もまだ朧げです。 宿題は、智慧增长。...


2017年10月31日
on reading 於 中国 '一定会
すっと世界はひろがる。 言葉は心だとして ひとことを大事に扱えば たとえ言語のたがう人と人の間にも その声音が深く体へめぐり ほんとうの感動に結ばれることを知る。 日本に生まれて日本に生きる私 中国に生まれて中国に生きる先生 遠く離れた人との約束のない出会い。 お茶の縁とは...


2017年10月4日
on reading'秋光
朝、昼、夜、と繰りかえす一席へ 相互にこころを尽くし 茶、水、土、の旋律へ耳をすます。 ふと、聞こえてくるのは ほんとうの静けさを知るための音。 幸福な人は疑うことを知らず、 疑うことない人と交わす茶湯には この上なく眩しい光が生まれます。 − お茶を読む...


2017年9月4日
on reading'行き合いの茶
山にさやさやと風ふいて 空も雲も夕焼けも秋の色をしている。 夏の終焉と秋の訪れが 行き合うとき。 − ささやきのような気配に 心をあずけて一席に向き合う。 − 目にみえるものをひとたびおいて 深い息を交わしながら 茶の姿ほんらいの その景色をいただく。 お茶を読む 次回 →...


2017年8月8日
鍛泥
記憶の地中に 落ちるとそこは深い海の底へつながっていた。 生物の息、 細胞の熱気、 無数のひかり、 暗闇の域(くに)、 手をひかれて深海へ たどり着くとそこは宇宙のような気もする。 渾沌のつちむろから 一瞬 永遠の世界が生まれる。


2017年7月8日
on reading'放線菌
山麓の茶室に五彩の匂いが豊かにして味わい奥ふかく、 夕暮れが近づいて静まりかえるといっそう気持ち良い。 聞こえる音に体脈のリズムと 脈のリズムに体動のすべてが変わる。 ~ 自分の心を敬う。 かすかなものが一瞬にして意識を捉えて...


2017年6月13日
on reading'花中
ある表情やある精神性を伝えるときに 強さが必要であるということ。 静かでやさしく ときに繊細で悲しい 神秘という強さは言葉では説明しがたいもの。 目の前にあるほんとうの夜の存在に うつくしき花蜜の匂いがとおり過ぎていく。 お茶を読む 次回 → @on reading...


2017年6月9日
我聞室
手のひらにおさまるほどの 小さな杯へ映す倖せ 日々 描き続けるその景色が 途方もなく無事であるように 言葉なくても目と目があうだけで 心へ触れたように笑顔を交わす 時を忘れ 自在によりそい お茶 ふと空に遊ぶ「我聞室」 − 六月より我聞室は平素の茶小屋です。 − 茶...


2017年5月8日
on reading'好雨
山のもや たちこめる影 草風に揺れるもの 匂い ただよう春も終い − ある日の中で共有する流れのかかわりに 少しづつ変化していく心の眼を見つけたとき 薄いとも淡いとも違う余白のある茶湯に 心遊ばせることの喜びに気づくことができる 遠く深くひろがる自由な世界 叶うならひととき...


2017年4月4日
on reading'朧
ほの白く こまやかに潤う 眠りが心地よく さえずりに ふっと 浮きたち こころ咲きほこる。 朧の匂う茶 on reading − 正しいお茶は 命のあるべき姿を示し 命のあるべきように導いてくれる。 そのものにある命に気づくと そのものの深みを大切に感じられる。...


2017年2月28日
on reading'ふるう音
クリアであることの尊さ 味わいの奥にある健気な匂い ふっと 鮮やかに色づく 心あてのフィルターをぬぐい 手のひらにある仄かな喜びに気づく 疑いのない自由 境界のない光 無と有のともなり ひとつのように見えて さまざまを抱く情景 その色を内に包み...


2017年1月31日
on reading'万福
特別なことだけれど、 何でもないように過ぎていく。 特別なお茶だけれど、 何でもないように消えていく。 何もないようにしていると、 在る深遠に気づくことが難しくなる。 だから呼吸を深くして 自分の内へ溶けながら響く声に耳をよせて 過ぎていく瞬間を大切にしたいと思う。 −...
bottom of page