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朝茶、一席



山の夜明け、


葉先にあつまる光の粒が

かすかに訪づれて落ちる、


「その瞬間の味わいよ。」


そう 布朗族の茶師、

黄さんは言っていた。


浮かぶ土の匂い

露の甘やかさを

水に映る風景が包みこむ。




何気なく見ている

ふわとしたところを

深く、


その一瞬は

目をそらさずに、

いのちのそのもの と、


山の奥に行きた茶の姿を喫む、

朝茶、一席。


le you



景迈山の布朗族は千余年来、何があろうとも山の環境と古老茶木を守り、

自分たちの命の一部として、先祖と同じに信仰してきた歴史があります。


大自然のなかの密やかなあわい、に気づくのは、

植物と人の睦まじい関係性が守られているからこそ。


その風景を愛おしみ、ありのままに製する技術は、

ほんとうに尊いものですね。




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