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霜月



昼のみじかい冬の茶室において

白い湯気、匂い、温かさを育みながら、


わたしの大切な想いと

飲む人の大切な今をかさねています。


窓からさす光に

手元が照らされるたび、


一瞬にだけ

茶湯の底に色の層が映しだされるのを


皆んなに見えているかなぁ、

きれいだなぁ、そう感じながら


芯の強さとやさしさをもち、

ひと杯へ今を注いでいく円満の茶時。


⚪︎

冬至を迎える霜月は、多くの方と出逢い茶湯を交わし、

ずっと嬉しい、楽しい毎日を過ごしています。


⚪︎

「お茶を淹れている表情が好き、ほんとうに幸せそう。」

「お茶を飲みながら沢山の美しさに出逢い、涙が溢れました。」

「自然のお茶は味わおうとしなくても、体が感じようとするんだね。」

「あなたの姿に茶道の源流をみるような思いがします。」

「すべてが今にある、お茶を飲んでいるとそう感じる。」

「あのときのひと杯に、すべてが癒やされました。」

「人も物も空間も穏やかさと鍛錬されたような強さが共存して、まるで自然そのままの美しい佇まい。」


皆さんのうつくしい感性からの言葉、その優しい声を届けていただいた安心から、めいいっぱいゆるんで、自分へ「えっへん、よく生きました◎」と言ってあげられる今年もそろそろ終わろうとしています。


日々にお陰様がいっぱい、ありがとうございます。


極まる陰のエネルギーを讃え、光の脚が少しずつ伸びていく頃、今日も愛おしい一日でありますように。


le you



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