top of page

宁静

水の音 匂う風 満つる気配

そっと目を閉じ

心を無にして その内にあるものを開き

お茶の目覚める瞬間を待つ

「死に逝くものの記憶を体へ受けとり

人の記憶は作られていく。」

そう茶小屋で

ある若い人が話してくれた。

手の杯に映る記憶を匂い 味わいゆく

その向こうの世界

ひかりに触れる一瞬は長い

念茶 ,


bottom of page