特別なことだけれど、
何でもないように過ぎていく。
特別なお茶だけれど、
何でもないように消えていく。
何もないようにしていると、
在る深遠に気づくことが難しくなる。
だから呼吸を深くして
自分の内へ溶けながら響く声に耳をよせて
過ぎていく瞬間を大切にしたいと思う。
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质有余者不受饰也,至质至美。
今日という時間が
いつか自分を助け 人を助けることも
叶いますように。
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ある人ほど何人もの人に
心をふるわせて
響かせるようには出来ないけれど、
目の前のただ一人の人へ
静かで かすかでも
心の深い場所へ聴こえるように、
お茶を読みます。
次回 → @on reading 2017.2月「ふるう音」
謝謝