植物である茶樹が過度に生長をしいられるプロセスの中で、
たえず緊張している状態で息切れを繰り返し過ごしていれば、
その脈動は乱れ、呼吸は激しく、氣韵の波は失われてしまう。
植物にも休息と傷を癒やす時の流れが無くてはならないもの、
山野の野生の中で新しい生長を待つことができたなら、
その脈動の息遣いは、土地に宿る霊性そのもののリズムになる。
(いいお茶とは、環境・生態・携る心のすべてが健康であるもの。
健康である姿に例外なんてないけれど、同時に完璧もないもの。)
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健やかな脈動はどこまでもナチュラルな旋律を奏でるから、
口にふくむ茶湯が体へ浸透していくときのリズムと溶け合う心地、
氣韵の静けさ、儚さの妙にワタシは胸をときめかせて、いつまでも戯れていられる。
健やかな茶湯は自然を語り、体の内なる世界は癒やされて、
その優しい眼差しで今を見つめながら茶の命の物語を読む。
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自然の声と共に本来の自分に戻れる優しい時間を必要な人へお届けできますように。
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