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木犀香湯


乾いた風がふいて

再びの金木犀の匂いに気づくと

いっそう秋の深まりを感じます。


山麓の庭には咲いたそうですが

私はその姿を見ることなく過ぎ


鼻腔をくすぐるふいの倖いを

また心待ちにしたいことです。


"小さな星屑のような

一花一花


蜜の甘やかに浸けて

ゆらゆら湯に溶かす"


いつかの

木犀香湯


le you


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