霊性は万物に宿り、
その形をもたないものが人の暮らしの全てを動かし、この世の倖せや無事と影響し合う。
自然崇拝へ身を投じて生きる人の製てた茶を淹れる。
そこに暮らしてきた人の見ている世界は、
恐ろしいものでも美しいものに違いなく、茶樹を守る人と目と目を合わせたまま、会話のない対話をしながら、自然に向き合うときニュートラルな傍観者になってはいられないと思った。
知らないふりをしたまま見過ごしたくない、
見たいものだけを見てそれらしさを装うこともしたくない。
不都合な真実はきっと嫌われてしまう、それでも何をしているのか分からなくなるような目的の為でなく、本心で茶と対話をして、形をもたない何かにふっと体が馴染んで心を満たす瞬間を重ねていたい。
色々なアプローチがあるけれど、自然に触れるたび調和するようにして命をつなぎ育てていくことは、きっとどんな世界に暮らす人とも共感していけること。
静+観