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森の沼から



案内人エミさんと森の奥にある沼へ、緩やかな道を選んで歩いて進んた。


大きな森の中で時折り立ちどまり見上げたり蹲ったり、

そうして見えてくる小さな自然の欠片をエミさんは拾いあげてテオーリアしている。


森のなりたちには恐れも哀しみもない、愛だけによって更新され育まれているのだと。


私には木々の見分けがつかないし、草花や苔や菌の種類もそんなに知らない、

けれど霧のかかる視界の向こうの足の竦むような森の底には、

神秘のリレーションシップが生まれていることを感じられる。


あの日のテオーリアのように、

命というモノありのままという本来の意味を今わたしにできることから表現したいと思うのです。


匂いは風と共にその気を呼び覚まし

味わいは水のように体へ滲みて広がり

余韻は音のように心の底へ響いていく


ただひと杯も命の師、

その祈りのような気持ちに向き合うお茶の時間を

もう少ししたら新しい習慣にしてご案内しようと思っています。


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