茶、その植物の声を聞くことは
誰にも出来ることだけれど、
かさねる経験の先に洗練されて
初めて聴きとれる声やさとる言葉があります。
それは簡単なようで、
実は深遠なことでもある、
ということを大陸の老師や書物より教わって以来の日々、
わたし自身も学び、観察することを続けています。
’on reading 茶を読むでは、
目の前のひと杯を味わうことから学び、
誰かによる味わいでなく、
自分で味わうことに信頼が生まれるように、
感性をよりひらいていくガイドを体系と体感、
そして心の動きを交えながら、お伝えしています。
⚪︎
心と体がひとつとなり全身全霊で味わっている、
と 実感するときには
きっと 茶への理解がそれぞれの分野で深まり、
茶との親交が満ちて、胸にきゅぅとほの苦くて甘い風が吹いて、
沁みていくそれをどうすることもできなくて、
愛おしくてたまらなくなってしまう、と 思う。
お茶にはまる、とは
そういうこと のように感じます。
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