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さくら さく

花咲くころの恒例となり、 いつもお喜びいただける李舟レシピのさくら饅頭、 蒸し立てのご用意、小屋に整いました。 どうぞお愉しみいただけますように。 李舟 拝

灯火色

ゆっくりとほどける茶葉の はかなく揺らぐ灯火色の茶水。 口にやわらかく 頬をあたためて 咽喉をうるおし過ぎていく。 かすかな光の中へ 手にした杯にふわと浮かぶ果と蜜の匂い 物思いにふける他に何もないところへ ぼんやりと火の香りが印される。 だんだんと名残が体に立ち込めては消えるのを だんだんと埋もれた甘い匂いが沁みてくるのを 日の静けさに寄り添いみつめている。 − 六十年の記憶をもつお茶は鞣した革のようで 老いて不思議と艶めいていた。 お茶を淹れる人の愛にただ包まれる昼と夜とが交錯する薄暗がりの小間にいて いつまでもこの時間が続いて行くのだと そう願っていた。 あの日の旅の風景は 今もずっと胸を温めています。 感恩

on reading'みずの呼吸

「みずに 生きた記憶が映されたようなお茶。」 そう言って静かに目を閉じる。 その人はふと ある風景を見たようだった。 ふるえるままに覗き込んで 息をかけた杯に 涙がゆらゆらと舞う。 すべての計らいを捨てて 心のみで向きあう人だけが出会う ずっと健康的でとても美しい瞬間。 on reading 二月 'みずの呼吸 終了いたしました。 小屋に住まう木藤の芽吹きはじめたほとり すすがれた雪の匂い水を まっさらな白い紙で漉し その匂いに近づくようお淹れした「清雪茶」「雪渓茶」「雪片茶」「飄雪茶」と その匂いに一輪ほどの梅香を装う「雪汁果 '匂ぐ雪ゼリー」おまけの「炙り笑柿」を お越し下さった方々の感受にともなりしながら 心ふるわせて充ちていく時間の中 交わす茶湯からわたし自身も多くを学び とても嬉しい良いときとなりました。 謝謝 念茶 @お茶を読む ..次回は「むしの呼吸」