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茶を読む人

どこからともなく吹き染める秋風と、 小屋を訪ねて下さった庭居と交わした本の言葉が体をとらえ心から離れなくなって、 お茶を想うその一章を繰り返し読んで過ごす朝。 陸羽の云う 日を慎ましく生きること、その先に何が見えるのでしょう。 心に備えをおいて、直をみつめ、風が頬に触れたら流れる音に耳を寄せ、 静かに風景を描きずっと遠くを味わう。 寂寥にあっても傍らにお気に入りのひと杯をおいて、 ただ お茶を読む人に憧れる。