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​/ 2. 茶は植物、その根っこの視点から学ぶ。

Tea that lives in the forest & life

茶のある暮らしから自然な生き方を綴るエッセイ集

「茶とは植物、その一絲一脈に天地の霊性、万物の滋養を有するものです。」

⚪︎

お茶を学ぶということは、自然の環境や土地の条件を知ることに始まる。と、前回のエッセイの中で話しました。

私がお茶を語るとき、一番にお伝えしたいのは「茶は、植物である」ということです。

 そんなこと知っている、

 と思いますか。

そう、お茶は植物なんです。

好き、それ以外に学ぶ理由なんてありませんし、それ以外で選んだら学ぶことは苦しくなってしまいますよね。

 

好きになるって実は好きにならされたんですよ、気になるも気にならされた、になります。それってどういうこと?誰に?というのは、またお逢いできる機会にお話しましょう。

 

 

⚪︎

それでは好きを選んだら、次にどうするのか.. というと、見つめるです。

好きを選んでも、見つめるを人任せにしていたのでは、何も味わえません、自分ですることが大切なんですね。

 

誰かの言葉や感想はヒントになっても実感にはならないから、自分でするや見つめるを重ねて意識や心の動き、体の反応から実感する、その実感とは味わい尽くすこと、これが感動へ繋がり、また次へと結ばれていきます。

 

 ここまで来れば、

 選ぶ・する・見つめる・味わうの繰り返し。

 

目の前にあることを重ねているだけで、あれもこれもと多くを求めるのよりもずっと深いことを知れるし、いずれとても大きな変容が起きていることに気づくはずです。

 

 

⚪︎

茶室を訪ねて下さる方々から、今までお茶を習っていても自分にとって大切なことがわからない、お茶が美味しいという感覚が人と違って自信がもてない、香りや味わいその先の韵を表現する術がない、茶席にある空気に合わせていることが苦しい、そんな声を聞いています。

 

それらを癒やすにはまず、好きを知るだけ、やることは自分のことだから、する・感じる・考えたり・味わい尽くすのは、言葉で読むのよりも実際はとても簡単なこと。

 

 好きで選んだのに、

 どこかの誰かの正解を習うことだけを続けていても一生わかりません、

 自信なんてなくてもいい、美味しいは間違わないし迷いのないもの、

 見つめることや感じること、

 味わうことを人任せにしていませんか?

 

合わせようする不自然には不調和が生まれ、自分が自分の体験を大切にしていれば、そこに自然な調和が生まれる、だからあるがままのあなたでいて大丈夫、安心して下さいね。

 

ただ、自分でする・感じる・考える、学ぶことに手っ取り早い方法はないから、ゆっくりひとつひとつ、こつこつと丁寧に自分の純度100%で今の感性に気づいていきましょ、磨いていきましょう。

 

 茶を読む'on readingでは一緒にこつこつ、そのお手伝いをしています。

 

 

⚪︎

お茶のことなんか好きだなぁ、気になる、出逢ってみたいな、と思われたらどうぞ、茶室へいらして下さいね。

 

私はいつでもここに居て、お茶のある暮らしをしています。

 

そうしてご縁を結んで頂ける茶を読む'on readingは、もちろん私の好きが詰まった時間、だからあなたにも好きを選んでお茶に触れて頂けたなら、とても嬉しいのです。

 

 

⚪︎

お茶を学ぶということは、自然の環境や土地の条件を知ることに始まり、そこへ生まれた植物としての茶の歩み、見守り続ける人たちの生活、眼、手、心の跡、技術という人生をかけた仕事の作用から、茶席という空間感に映る茶湯の風景まで、多岐にわたります。

 

そうして今も学びを深めながら、手元には多くのテキスト、レポートや論文、訳文、実感を記したマニアックだねと言われるノートの数々があります。

 

あなたにとって今必要とすることを、その数々から選びだし、知ることや気づくことの面白みと共にお伝えする喜びも一緒に味わえる、私にとっても新鮮な学びという交流ができる大切な時間です。

 

その内容は、新しいね、や聞いたことない、と言われることも多くありますが、そりゃそうなんですよ。

 

これまでに学ばせて頂いたり経験したことをそのままお伝えしているのではなくて、そこから一歩、また一歩と、年月にスキルを育てながらこつこつと解るを重ねたコピー&ペーストではない私の実感をお伝えしているのですから。

 

実感というのも私が成熟すると共に変化していますし、それはお茶淹れひとつを例にしても一年前と今は違っている、ということです。

 

 同じことだけを型にして伝え続けることはできません、

 この世の命という時間は無常で

 あらゆる物事は必ず前に進んでいるのですから。

いつかすべての学びをおいて、手放した私が淹れる茶湯のひと杯に何を感じるのか、私はどんな世界にいるのか、まだ見ぬ境地を楽しみにして、今を学び表現していく時間をこれよりも過ごしてまいります。

 

 

茶を読む'on readingで、ご一緒できましたら倖いです。

​le you

 

#次のエッセイでは、「茶壺の土は鉱石、であるからこそ。」についてお話します。

皆さまのお茶とのご縁がこれよりも素晴らしいものでありますように、謝謝。

茶室にご用意していますもう一つの時間、〈茶、一席'on falling〉は、純粋に今あるがままの心に遊ぶ、静謐のなかでも愉しい趣きを愛でる時間です。

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エッセイ茶論1。/ 茶を読む'on readingってなにしている? ○

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